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《コラム 令和元年から》

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19 お金は先払いか後払いか

 

キャッシュレス決済が普及したことから決済時にカードを提示する方が増えてきた。カードでスマートに決済することに慣れれば、消費税増税のポイント還元が終了してもある程度この傾向が続くと思われる。

 

カード決済と言えばクレジットカードの利用が多くお金の支払いは後払いだが、前払いのカードも数多くある。今回はお金の支払いが前払いと後払いについて考えてみた。

 

先払いか後払い

 

カード決済の種類は数多くあるが、大きく分けて電子マネー、デビットカード、クレジットカードの3種類になる。

電子マネーはお金をあらかじめチャージして使用するので前払い方式になる。PASMOやSuicaなど交通系とWAONやnanacoなど流通系がある。チャージされている分の金額しか使えないので使い過ぎる心配はない。

 

デビットカードは利用した際あらかじめ設定した銀行口座からすぐに引き落とされるので即時払い方式になる。デビットカードはカードローンと組み合わせなければ口座残高以上に使うことはない。

 

クレジットカードは最も普及しているカードであり、利用した分が翌月以降設定した銀行口座から引き落とされるので後払い方式になる。現時点の銀行口座残高以上に利用でき、引き落としを分割にしたり現金を引き出すこともできる。

 

カードに限らず商品やサービスの提供に対するお金の支払い時期で分類すれば前払い方式、即時払い方式、後払い方式に分けられる。

商品やサービスの価格が1000円であればそれを取得するにはお金で1000円を払う。一般的には商品やサービスの提供と同時に現金を払うことになる。

 

このような取引を前払い方式と後払い方式ではどうだろうか。前払い方式ではお金を払ったタイミングでは商品やサービスの提供を受けていない。一方後払い方式では商品やサービスの提供を受けているのにまだお金は払われていない。

 

経済的にどちらが有利かと言えば後払い方式でしょう。もし一括で払うお金がなければ銀行からお金を借りることになる。そうすれば当然返済には金利を上乗せしなければならない。

 

カードで支払えば引き落としまでに1カ月半ほど猶予がありながら上乗せ金利がなくて済む。「時は金なり」といいながら約1か月半の時間をタダで過ごすことができる。

 

もしインフレ状態であれば現在は1000円でも1か月半先は1010円になっているかもしれない。後払い方式では時間に伴う金銭上昇分10円を支払わずに済む。

 

心と頭は裏腹

 

経済的には後払い方式にメリットがあるが、カード会社から届いた明細書を見るたびにうんざりする。請求額を見てはこんなに使ったのかと思い、個別には何に使ったのか記憶にない項目が記載されている。

 

銀行口座からの引き落とし日に残高が足りるか心配し、それまでに定期的に引き落とされるものはないか気になる。とにかく引き落としが無事に済むまでは気持ちが落ち着かないものだ。ドキドキしながら何度も残高を確認するのはいい気持ちではない。なんとか支払いが済めばやっと普段の気持ちに戻れる。

 

一方前払いを行った場合はどうだろう。コンサートや旅行の参加費などは前払いで支払うことが多い。不思議なことにイベントの当日までをカウントダウンしながら心待ちする。

 

当日の服装、応援グッズ、旅行バッグ等はどうしようか。これらの悩みは決して煩わしいものではない。カレンダーに大きな印をつけワクワクしながらその日が来るのを楽しんでいる。

 

前払いはお金のやり繰りの煩わしさがない分楽しみが増幅されるのだろう。経済的にはメリットがなくても精神的メリットは前払いにはありそうだ。

 

 

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