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《コラム 令和元年から》

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6 幸せなお金の使い方

 

日頃お金といえばいかに貯めるかが注目される。「お金持ちになるための習慣」「お金持ちの家に伝わる10ヶ条」など貯めることに興味が湧く。小さいうちから塾に通い、学業に励むことは将来高い収入を得ることを目標にした行動のひとつである。

 

しかし稼いで貯めたお金はそのままではお金としての役割を果たさない。使って初めて価値を発揮するのがお金。そこでお金をどのように使うのが有意義であるか考えてみよう。

 

お金は欲求充足に使われる

 

空腹時にお腹を満たすために食べ物にお金を使うことで食欲が満たされる。お腹一杯になるまで食べれば満足感に浸れる。お腹を満たすためであれば、食べられる物であればどんなものでもよい。

 

しかし人は常に同じものでは飽きてしまうので、これまでと変わったものやより美味しいものに関心が移る。すると以前に比べ金額は高くなる。

人が持つ味覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の五感が高められると充足感や満足感を味わい幸福感を覚える。五感は「生理的欲求」であり、生命維持に関わる欲求である。この欲求は欲求5段階説上最も低次の欲求とされている。

 

二番目の「安全の欲求」には身の安全や身分の安全などが含まれる。人権といったものが入るが、日常生活では守られて当然の状態ですから、自らお金を払い求めている感覚は薄いだろう。しかし住居の安全、安定性はお金によって差が生じる。

 

欲求は低次が満たされると高次に向かう。三番目の「社会的欲求」では家族、仲間、社会など人とのつながりを求める。婚活にはお金がかかりますが、友達を作るにはそれほどお金はかからない。

 

四番目の「承認欲求」は他者から認められたい欲求。資格や肩書き、賞等を求める。また自己顕示欲を満たそうとすれば限りなくお金が必要とされる。

 

五番目の「自己実現欲求」は自分の能力を引き出し、創造的活動をしたい欲求だから、他人と比較することがなく、自分の基準で満足度を測るのでお金を必要としない場合もあれば、納得するまでお金をつぎ込む場合もある。

 

物より事にお金を使う

 

高度経済成長期では働くことで収入が増え、大型家電製品やマイカーやマイホームにお金が費やされた。数多くの物を所有することで豊かさを感じ満足感も得られた。

 

しかし物は時が経過すれば傷つき壊れ、モデルチェンジにより旧型製品は陳腐化する。どんなに高価で憧れの物でも誰かが同じものを持っていると分かると高揚した気分は萎んでいく。

 

世界に一つだけの物は日常生活ではほとんどなく、仮にあったとしても使用することはほとんどないだろう。どんなに高価なものでも時間の経過と共に陳腐化し、初めて手にした満足感は低下する。

 

一方これまで経験した出来事は世界にたった一つしかない出来事になる。同じ時間と場所で得た出来事でも感動は人それぞれ異なる。自分だけの出来事である。

 

このような経験は手で持ったり他人に見せたりできないが、自分の中で輝きを失わない。人生最後に後悔の言葉を残すとしたら取得できなかった物ではなく、経験できなかった事になる。

 

お金は物に使うより事や経験に使うほうが、幸せを感じ人生が豊かになるといわれている。

 

 

 

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