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《コラム 令和元年から》

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13 貯蓄から始めよう

 

老後の生活において2,000万円が不足するといわれてもすぐにそんな大金を用意できる人はいない。地道にコツコツと貯めるしか方法はないが、それがなかなか難しい。今年こそと思いつつすでに何年が過ぎただろうか。そのうちに宝くじが当たったらと一獲千金を夢見ても、見るのは夢だけで行動は伴わない。

 

不安の克服

 

貯蓄ができない人は振り込まれた給与から自動的に積み立てられる仕組みを設定するのが面倒くさいと感じている。どんなに大事で必要なことと分かっていても今日やらなければ明日から困ってしまうことでなければ、今日やらなくてもよいと思う。

 

具体的な方法がわからない、設定に時間がとられる、何よりこれまで自由に使えたお金に制限がかかり不自由さを感じる。さらに突発的に発生する事象に対して対応できなくなると感じる。

 

面倒くさいネガティブな理由を挙げればきりがない。まだまだもっともらしい理由があるだろう。これまでこのスタイルで何とかやってきたので、これからもやっていけるだろうと思ってしまう。

 

もし仕事の報酬が毎日支払われれば、1日単位でお金のやり繰りを考えればよい。今あるお金は明日支給される報酬まで持ちこたえれば良い。

 

報酬が1か月単位で支払われるなら、1か月単位でお金のやり繰りを考えるだろう。ほとんどの方はバイト代や給与は毎月支払われるので、このパターンである。1か月単位であれば食費、水道光熱費、通信費、交通費、居住費あたりを考慮すれば何とか過ごすことができる。

 

ところが自動車を保有すれば、取得時には当然頭金が必要になる。また2年毎に車検が発生し、タイヤは何年か経過すれば交換しなければならない。毎月の遣り繰りの中だけでは対応できない。

 

さらに結婚、養育、住宅、老後と人生を長期的に捉えれば、まとまったお金を必要とすることは数多くある。これらに対応するには日々の貯蓄は欠かせない。

 

まとまったお金が必要であればローンを利用すればよいという考えもあるだろうが、ローンには高い利息をつけて元本を返済しなければならない。毎月お金が出ていくならば利息が付かない貯蓄のほうが有利である。

 

貯蓄は収入の3割

 

貯蓄の目安は収入の3割といわれている。給与が振り込みになっている方は社会保険料や税金、その他がすでに天引きされているが、天引きされる前の支給額の3割を貯蓄する。

 

今は給与が少ないからもう少し増えたら貯蓄を始めるのでは、おそらくいつまで経っても貯蓄はできないだろう。また欲しいものや必要なものを購入して残ったら貯蓄に回すという考えでもお金は貯まらない。

 

貯蓄をしようと思ったらすべての言い訳を排除し、最優先に貯蓄を行い残ったお金で生活をすることを実行しなければならない。

もし急な出費があればすでに積み立てた貯蓄から引き出す。積み立てた貯蓄を取り崩してはいけない訳ではない。お金は必要な時には使いますが、その時に使えるよう準備しておく。

 

やがて収入の7割でやり繰りができるようになり、ある程度のまとまったお金が貯まったら、投資を始めてみる。貯蓄は銀行のリレー積み立てを利用しますが、預入利息は僅かで元本が増えることはほとんどない。(減らなければ良し)

 

証券会社で積立投信を始めれば、毎月一定額の投資で変動する投資信託を購入することになる。市場の相場が高ければ僅かな口数購入となり、相場が低ければ多くの口数購入となる。すでに投資した分は相場の変動に左右されるが、新たに購入する分では価格の平均化がされる。

これは平均購入単価を下げるばかりでなく、精神的にバランスが取れるので右往左往することがなくなる。投資を継続するには精神的なバランスは欠かせない。

 

さらに投資効率を高めるにはiDeCoといわれる個人型確定拠出年金を利用すれば、掛金が所得控除になるので節税効果が得られる。ただし積み立てたお金は60歳まで引き出しができないことを承知しておかなければならない。

 

お金が貯まってくるとつい余計なものを購入したくなるかもしれないので、貯まったお金を見えなくするとその欲求は湧き上がってこないものだ。頻繁に残高を確認しないほうがお金は貯まりやすい。

 

 

 

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