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《コラム 令和元年から》

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9 感情は勘定に優先する

 

これまでに衝動買いの経験は何度となくあるかもしれません。給料やボーナスが支給された後はその傾向が益々強くなるでしょう。手元にお金がなくてもクレジットカードを使えば支払いは1ヵ月先となります。その間にお金の遣り繰りをすればよいと考えれば衝動は抑えられなくなります。

 

 売り手は買い手の衝動を高める

 

購買行動は目的買いが2割、衝動買いが8割といわれている。目的買いは論理的に必要性を認識した上で行動するが、衝動買いはその場その時の雰囲気や状況によって本能の趣くままに行動する。

売り手は購買行動の8割を占める衝動買いが更に高まる工夫をする。例えばタイムバーゲンは時間を切って今なら普段より20%割安と聞けば、今は必要ないがそのうちに必要になるから買っておこうかという気になるだろう。

 

旅先ではここでしか買えないといわれる限定品に心が奪われつい購入してしまう。時間や場所などが限定されると同じものでも尊く感じ欲求が一層高まる。

 

衝動行動を取らせるにはリラックスして冷静に考える状況を作らない方法がある。商品ごとにポップで賑やかな説明が施され店内は騒々しい音楽が流れていれば、いちいち必要性など考えていられない。宝探しでもしている気分になり、いつしか買い物かごの中には商品が数多く入っている。

 

冷静状態では無駄に思えても興奮状態では「かわいい」「テンション上がる」など人の五感を高める要素と結びつき購買行動になりやすい。衝動買いで失敗した経験があっても、五感に訴えかけられるとかつての痛みは忘れてしまう。

 

それは感情が赴くままに行動したほうが楽しいので、理性で抑えることはできない。感情が理性に優先するのは動物の進化論に根付いているといわれる。

 

危険が近づいている際考えるよりまず行動が求められる。それが命を守る方法となるからだ。

 

 衝動を抑える

 

衝動をコントロールできなければいつまで経ってもお金を貯めることは出来ない。衝動の源泉が欲求とすれば、人の欲求は無限に湧きあがるのでそれを叶えようとすればお金も無限に必要になるだろう。

 

衝動行動は目の前の欲求が満たされれば満足する。達成するためには手段を選ばない。冷静に考えればその後の代償がどんなに大きくともそこまで思いは至らない。

 

欲求による衝動は熱しやすく冷めやすい特徴がある。その時は何物にも替え難いほど欲しいと思ってもその姿が一瞬でも見えなくなれば欲求も消える。

 

よって衝動を抑えるには一旦その場を離れれば冷静を取り戻す。そして冷静になって必要と思えば購入すればよい。店内を一週回って気分が落ち着けば、先ほどまでの欲求が失せることは多い。

 

普段から衝動が高まらない行動も必要である。「ハイになる」「テンションが上がる」状態では衝動行動を誘引しやすくなるので、静かな落ち着いた状況に身を置けば衝動は高まらない。

 

興奮状態は人にとって楽しい状態ですが、冷静さを失いがちである。旅先や祭りの際はとかく財布の紐が緩みがちになるものだ。

 

多少意識していたとしても感情に従った行動を取りがちなので無意識状態では感情が行動を取り仕切ることになるだろう。その場の楽しさの代償は高くつくことはよくあることだ。

 

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