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《コラム 令和元年から》

テヅカプラニング

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15 お金の機能

 

消費税増税に伴いキャッシュレス化が盛んになった。そもそも日本では世界各国に比べキャッシュレス化が遅れていた。それを消費税増税に合わせてキャッシュレス化を進めようとしている。

キャッシュレス化は人の購買行動がデータとして蓄積されるとともに人手不足にも対応できるので今後さらに進展すると思われる。キャッシュレス化でお金の姿が変わるが、お金そのものの機能は変わらない。あらためてお金の機能を考えてみよう。

 

交換機能

 

お金がない時代は物々交換が行われていた。山で採れた野菜と海で採れた魚を交換する。互いに保有する品物で保有していない品物を手に入れることができれば都合が良い。自分の保有しているもので多くの人と交換が成立すれば、自分の得意な品物の生産に特化すればよく生産性を高められる。

 

野菜を持ち込んだ人が今日は衣類が欲しいと思って交換を申し込んだら、衣類を持っている人は野菜を必要としなければ交換は成立しない。ここにお金という品物があれば、野菜を一旦お金に変えておけば必要なものにいつでも交換できる。これをお金の交換機能、決済機能という。

 

品物にはそれぞれ価値が存在する。かご一つの野菜とざる一杯の魚の価値が同等で1,000円とする。1,000円の紙幣そのものに1,000円の価値はない。製造原価は1,000円より低くなるが、誰もが1,000円と信じて疑うことはしない。

1,000円として使用できる。1,000円紙幣のコピーでは誰も1,000円の価値を認めてくれない。

偽造通貨の製造はもちろん使用も「無期または3年以上の懲役刑」と重い罰則がある。中央銀行の信頼を脅かし経済を混乱させる危険性があるため重い罰則が適用される。殺人罪が「死刑または無期もしくは3年以上の懲役」だから殺人罪から死刑を外した罰に相当する。

 

貯蓄機能

 

物々交換が行われていた時代では山で採れた野菜を他の品物に変えようと市場まで運び、市場では何日間品物として陳列できるだろうか。穀物では長期間の保存が利いても生野菜は収穫後せいぜい1週間が賞味期限となる。

 

大量に収穫しても交換が成立しなければ、ほとんどが廃棄物になる。それが一旦お金に変換すればいつまでも交換したときの価値のままで保管できる。

現在日本の貨幣は1円から1万円紙幣がある。1,000万円を1円硬貨で保管すれば10tになるが、1万円紙幣では約1㎏になる。

 

例えば食物で保管しようとすれば大きな倉庫が必要となるが、紙幣であれば腐ることもなくビジネスバッグで1,000万円くらいは保管できる。物価変動により多少の変動はあるが、いつまでも効率よく保管することができる。そういえばかつて元国会議員が無記名の債券を大量に隠し持っていたことが当時の話題になった。

 

1,000万円を銀行で保管すれば通帳に0が7個記載されるだけだ。通帳のたった1行に収まる。さらにデータとして保管するなら保管スペースを気にしなくて済む。

 

尺度機能

 

かご一つの野菜とざる一杯の魚の価値がともに1,000円ならば同等の価値なので交換が成立する。ところが気候変動により漁獲量が減少すればこれまでの同等価値のバランスが崩れる。全ての品物に価格が付けばお金を基準に比較することができる。

 

価格の決め方には製造原価を積み上げて決める方法と市場がいくらなら受け入れるかという決定方法がある。生産者が限られていれば製造原価に利益を上乗せしても受け入れられるだろうが、生産者が多数いる現在では市場に委ねられる。

 

あらゆる物やサービスに価格が付いているので比較することができる。最近腕時計をする人が少なくなったが、1,000万円を超える腕時計がある。腕時計をしない人には価値を見出せないかもしれないが、価格を通じて価値を認識することができる。

 

一つの価値に一つの価格とは限らない。人の労働において上場企業の正社員が行う場合とアルバイト社員が行う場合では内容が同一でも賃金が異なる。

 

全てをお金に換算すると多くを保有する人が勝ち組で少ししか保有しない人が負け組のように仕分けられる。お金で判断できないものの価値が見落とされてしまう危険がある。経済的価値はそのものの一部しか表していないことがある。

 

 

 

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